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zoom RSS タップ惨敗の秘密!

<<   作成日時 : 2005/07/01 15:09   >>

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宝塚記念の謎」について

いつもこのブログを読んで下さっている競馬ファンじゃない皆様。マニアックな内容でスイマセン。笑
競馬好きなブログ友達のofukuさんの記事に触発されましてトラバ記事など書いてみたいと思います。
まずofukuさん、あなたはとても重要なポイントに気が付きました。それは賞賛に値します。
けれどもその一方で、とても重要な間違いを犯していますね。
その間違いというのは年齢的な衰えという事に対する大きな誤解です。

まず一般的な話をしましょう。
サラブレッドの成長過程というのは、緩やかな曲線を描いて成長していき、緩やかにピークを迎え、ごく短期間でピークを過ぎてしまいます。つまり衰えるといっても、ある日突然崖の上からダイブするが如くに急降下する訳では無いんです。少しずつ緩やかに衰えていくんです。
オープンクラスの競走馬の競走生活は、せいぜい3年間から4年間ほどですが、その現役生活のうちピークの状態でいられる期間はわずか3ヶ月から6ヶ月という非常に短い期間でしかありません。
一般的には4歳の秋(旧馬齢表示でいうところの5歳)に、もっとも充実するとされています。
比較的長い期間ピークを維持出来た馬でも、1年から1年半程度しか続かないのです。
そして一度ピークを迎えると、あとは良くて現状維持−それも長くは維持出来ません−、そしてほとんどの場合はそこから衰えが始まります
これをタップに当てはめてみましょう。タップはジャパンカップを勝つ2003年の秋から、宝塚記念を勝つ2004年の春にかけて、競走馬としてのピークを迎えていたことは戦績からも分かります。これは相当長い期間に渡っていい状態を維持出来ていたことになると同時に、それを過ぎてしまった今年の宝塚記念では、年齢的な衰えが始まっていたことの根拠ともなります。

その一方である日突然、バッタリと走らなくなってしまうような分かりやすい馬もいます。
多くの人がイメージする、年齢的な衰えのイメージとでも言いましょうか。
しかしそれは肉体的な衰えでは無く、メンタル面の問題が主です。
ほとんどの馬は、ハッキリと目に見えるような衰え方をせず、緩やかに衰えていくという事は先ほど書いた通りです。
それに対して終わってしまった状態というのは、メンタル面、つまり闘争心とか速く走らなければいけないという気力とか、サラブレッドの本能とかいった部分が萎えてしまった状態の事を言います。これは肉体的な衰えとは別に起こる問題です。
つまり、年齢からくる衰えと競走馬として終わってしまうということは全く次元の違う話なんですね。
もちろん人間でも、肉体的な衰えがきっかけで精神的にも崩れて気力が萎えてしまったり、逆に気力が萎えてしまった為に病気になり肉体的にも衰える・・・、つまり肉体面・精神面の両方がいっぺんに崩れてしまうというケースもあります。が、少なくともタップに関してはこのケースに当てはまらないと考えます。
そこがofukuさんを含め、多くの人々が誤解している重要なポイントです。
多くの人々は「衰え=終わり」という風に誤解を抱いてしまっているんですが、実際にはこの2つの要素は全く別個に起こる問題なんです。

次に僕がタップが衰えてしまったと考える具体的な根拠について分析してみましょう。
僕が今年の宝塚記念を前に、タップが衰えてしまったと指摘した根拠は、前哨戦の金鯱賞(GII)の内容にあります。タップは3年連続で金鯱賞を勝ってから宝塚記念に出走しました。その金鯱賞の内容を見てみるとハッキリと見えてきます。

2003年12.5 - 11.0 - 11.2 - 12.4 - 12.3 - 12.0 - 11.7 - 11.6 - 12.0 - 12.2
     勝ちタイム1:58.9 上がり4F 47.5 - 3F 35.8
2004年12.3 - 10.6 - 10.6 - 12.5 - 12.2 - 11.9 - 11.9 - 11.8 - 11.6 - 12.1
     勝ちタイム1:57.5コースレコード 上がり4F 47.4 - 3F 35.5
2005年12.5 - 11.4 - 12.0 - 13.1 - 12.5 - 12.0 - 11.6 - 11.4 - 11.1 - 11.3
     勝ちタイム1:58.9 上がり4F 45.4 - 3F 33.8

※ここでの要チェックのポイントは、スタート後2ハロン目から3ハロン目にかけてのラップ勝ちタイムです。最初の1ハロン目はほとんど同じようなタイムなので、大した意味はありません。2003年の春、タップはまだ成長途上にありました−それは後々の戦績を見れば分かる事ですが−。その成長途上にあった2003年時は2ハロン目11.0 〜3ハロン目11.2合計22.2秒という速いペースを道中2番手で追走し、3コーナーで先頭という積極策で押し切って楽勝しました。
さらに充実して強くなっていた2004年の金鯱賞では2ハロン目10.6 〜3ハロン目10.6合計21.2秒という超絶ハイペースを先行して4番手で苦もなく追走し、ラストまでバテることなくしっかりと伸びて圧勝しました。それもレコードタイムというオマケ付きで。
しかし今年の金鯱賞では、2ハロン目11.4 〜3ハロン目12.0合計23.4秒と過去2年と比べても最も遅く、昨年比でトータル2.2秒もペースが緩くなっています。しかも4ハロン目でも13.1とさらにペースが落ちてしまっています。このハロン13秒台という遅いラップは、過去2年間のレースでは1度も無かったことです。その結果、勝ちタイムも前年より1.4秒も遅くなっています
これは出走メンバーの違いもありますので一概には言えませんが、ハイペースで先行し、後続馬になし崩し的に脚を使わせて、相手のスタミナを奪う作戦が得意だったはずのタップにしては、むしろ少し遅過ぎるぐらいのペースです。この変化は何なんでしょうか?

ofukuさんの宝塚記念レース後の分析では
>このラップを見れば一目瞭然だ。1000m通過からの4ハロンのタイムである。昨年は48秒5、今年が47秒6。くどいようだが、バルクやタップはここで息を入れたかったはずだ。そこで昨年よりも約1秒も早くなっている。先行馬にかなりきついレースだった。

とありますが、全盛期のタップは、むしろ「ペースは速ければ速いほどいい」と厳しいハイペースを望んでいたではありませんか。今年の金鯱賞程度のペースであれば、タップにとっては平均ペースとも言えます。自分からもっとペースを上げていって、後方待機馬のスタミナを奪うという強気のレースが出来た馬・・・それが全盛期のタップダンスシチーでした。そうした強気なレース運びこそがタップの強さであり、勝ちパターンであったハズなんですから。しかし今年の金鯱賞ではそれが影を潜めた。それどころか、>先行馬にかなりきついレース・・・だったから負けたというのであれば、それが衰えでなくて何なんでしょう
おそらくあれ以上、速いペースについていくこともしんどかったのでしょう。それこそが全盛期を過ぎてしまった馬の特徴であることは明白です。馬がフレッシュだった時は、多少厳しい流れでも楽についていけたのに、一度ピークを過ぎてしまうと、厳しい流れを目一杯頑張って追いかけなければついていけなくなってしまう・・・そう、これこそ衰えてしまった証なのです。
昨年よりも約1秒も早くなっている
から、負けたのはやむを得ない・・・という説明がされていますが、そもそも昨年と全く同じ状態のタップが今年の宝塚記念に出走していたならば、“昨年よりも約1秒も早くなっている”ペースであっても充分に対応出来たハズです。ペースが速かったから負けた=以前は当たり前に出来たことが当たり前に出来なくなってしまった=これを衰えたと、日本語では説明される事はみなさんご存知の通りです。

しかしタップは力が衰えてしまった現在でも、一線級の競走馬であることに変わりはありません。
力が落ちてしまったとはいえ、相手関係や条件さえ揃えば、いつG1を勝ってもおかしくないだけの力は残しています。ただ、より強い相手に真っ向から挑んでねじ伏せるだけの力が無くなってしまっただけのことです。
タップは5歳の秋から急速に力を付けて、8歳になった今シーズンでも第一線で走り続けているという息の長い活躍をしてきた偉大な競走馬です。
今後も出来る限り長く活躍して、競馬を盛り上げてくれることを願います。



競馬の血統学―サラブレッドの進化と限界
競馬の血統学―サラブレッドの進化と限界 (NHKライブラリー)
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
久しぶりでーす
ちょっと私には難しいのでなんと言っていいのかな
息子も同じことを言っていました だからきれないんだけど・・・
今回は買わなかったと
息子と競馬の話しさせたら面白そうだなぁー
何事にもまじめに熱弁です・・・
deko−chan
2005/07/02 00:58
はじめまして。
自分もどこかのプログで年齢的な衰えと書いているのを見て、
「?」
と思っていました。

今回書かれている内容は非常に素晴らしいと思います。
自分もこういうことを言葉にできたら・・・と思います。
kurufune55
2005/07/02 10:24
deko-chanこんばんわ!
今回はかなり専門的な話をしましたので、一般人にはちょっとキツイかも。笑。
ホント息子さんとお話してみたいっすねー。笑。
競馬ファンっていうのは、自分と違う意見を持った人と議論することが大好きな人種なので、いろんな人の意見を聞いてみたいんですよ。
話し出すと長いですけどねー。笑。
息子さんによろしく!お伝え下さいな。
マチルダベイビー(管理人)
2005/07/02 22:47
kurufune55さん初めましてこんばんわ!
お褒めのコメント大変嬉しく、本当にどうも有難うございます!
今回はわりと分かりやすく解説出来ているんじゃないかなと思ってます。
自分で褒めてちゃおしまいかな?笑。
だいたい週末は馬の話を書いてますんで、よろしかったらまた遊びに来て下さいね!これからもよろしくお願いします!
こちらからも遊びに行かせていただきます!
マチルダベイビー(管理人)
2005/07/02 22:55
すいません!!返事遅れました〜↓
確かにマチルダベイビーさんの言うとおりなのかもしれません。
年齢的な衰え。ここまで根拠を挙げられると認めざるおえません。
ただタップは好きな馬だけにここで終わってほしくない!そう思いたかっただけなのかもしれません・・・。
ofuku
2005/07/03 15:45
僕もタップには2002年の有馬記念で3連複400倍超をプレゼントしてもらっているので、このまま終わってほしくはありません。僕はお世話になった馬には義理堅いタイプなので。笑。
でも本文中にも書いたように、衰えることと終わってしまうことは別です。
タップは衰えてしまいましたが、まだ終わった訳ではないと思いますよ!
マチルダベイビー(管理人)
2005/07/04 10:19
うちの記事でマチルダさんとこのリンクをはらせてもらいました。
よろしくお願いします(*^^*)
このままじゃいけない
2005/08/11 14:01
このままさんこんにちわ!
突然の古い記事へのコメントありがとうございます!笑。
このままさんのブログはいつも読ませていただいておりますよ。
前からリンク貼って下さってましたよね?
今日も後ほど伺いますのでよろしくお願いします〜♪
マチルダベイビー(管理人)
2005/08/11 14:14

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