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zoom RSS ACL1次リーグF組第2戦 FC東京vs蔚山現代 △2-2 アジアの壁を越えられずドロー

<<   作成日時 : 2012/03/22 17:45   >>

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FC東京によるアジアチャレンジの第2章、ACLのグループF第2戦は国立競技場で韓国代表の蔚山現代と対戦。2度に渡ってリードを奪いながらも勝ち切れず、2-2のドローに終わりました。

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結論から言うと、この日は本当にもったいない試合だったなという感じ。同時に、比較的レベルの低いローカル地域であるアジアであっても、世界はそれほど甘くはないんだよという、やる前から分かり切っていたはずの当たり前の事実も改めて突きつけられ、今後の貴重な教訓にはなるかもしれないけれど、経験値の低さを嫌というほど思い知らされるほろ苦い試合となりました。

対戦相手の蔚山現代については何も知らなかったのですが、先発メンバーには日本代表経験者の家長も名前を連ねていました。スペインからKリーグにレンタル移籍したというのは知っていましたが、移籍先がどこのチームかまでは気にかけていなかったので、ACLの対戦相手に彼がいることはスタメン発表があるまで気付いておりませんでした。他にもJリーグ経験者が複数人在籍しているようで、互いに知らない相手ではない顔合わせだったようですね。

東京にもスタメンの一部入れ替えがあり、故障から復活した米本の名前が入りました。3年前、彗星の如く現れて新人ながらボランチとして東京の中心選手となったヨネ。ナビスコ制覇に大きく貢献し、リーグ新人王も獲得した大器でしたが、一昨年、昨年は度重なる大けがで選手生命すら危ぶまれる危機。大きな苦難を乗り越えた期待の若手がついに先発復帰したこの日、カムバックを信じて待ちわびていたスタンドからは大きな声援が飛びました。

対戦した蔚山のフットボールは誤解を恐れずに言えば、サッカーというより手を使わないラグビーといったところ。ラグビーでは、モールやラックなどの密集から出たボールを受けたハーフの選手がポーンとハイパントを蹴り、快速バックスを走らせて拾う…というプレーをよくやりますが、それを手を使わないサッカールールでやっている感じ。簡潔にまとめるとこうです。

1、最終ラインか中盤の底にいる選手が縦に大きくボーンと蹴る
2、足の速い前線の選手が全速力で追い駆ける
3、相手に走り勝って先にボールを拾えば即チャンス、拾えなければ急いで戻ってまたディフェンス
という、良く言えばシンプル、悪く言えば単純でフィジカルを全面に押し出した体力サッカーでした。

想像通りフィジカルも強い蔚山は、Jリーグ勢とは縦に抜け出すスピードと突破力が全く違い、とにかく速くて強い印象。体格もがっしりしていて東京の選手たちより一回り大きく見えるモムチャン(マッチョのことらしい)揃い。森重や梶山といった、国内ではほとんどボールを取られる心配がなく、キープ力に定評のある選手たちですら、コンタクトプレーではバランスを崩されてボールを失う場面がたびたび見られました。

中でも東京をもっとも苦しめたのは蔚山の背番号11番をつけた金髪男。たった一人でも東京ディフェンスをこじ開けて決定的な場面を演出してしまう破壊力に、守備陣がかく乱されっ放し。その11番がつい最近までジュビロやガンバの中心選手だったイ・グノだと知り、どうりで…と妙に納得。フィニッシュの精度が低かったので助かったものの、個の力でチャンスを演出する力はこの試合に出場した全ての選手の中でも抜きんでていました。

そんな蔚山のシンプルなサッカーに苦しみながらも、東京はある程度ボールをつなげていたし、数々のミスはありながらもそれなりに自分たちのパスサッカーを貫いていたと思います。やや押され気味だった前半の37分、CKからのボールを受けた徳永が技ありのループシュートを決めて先制。このゴールのあと蔚山はラフプレーを重ねるなど冷静さを欠いていましたから、先制ゴールを奪われて激しく動揺していたのは間違いありません。

前半を良い形でリードして折り返し、後半も守備で非常に集中できている中で61分に米本→長谷川に交代。ヨネのパフォーマンスは絶好調時と比べるとまだ3〜4割のデキでしょう。ミスも多かったし、運動量も物足りなかった。それでも、抜群の身体能力と先を読む勘の鋭さで何度もピンチを食い止めるあたりはさすがで、故障による長期離脱はあっても錆びついていないセンスの良さは随所に光っていました。

両チームともに持ち味を発揮して攻める中で徐々に疲れも見えてきた80分。途中出場のMF羽生が送った前線へのパスが石川に繋がらず蔚山ゴール前に。これをGKがダイレクトで蹴り返して中盤の選手がヘッドで競ると、前掛かりになって高い位置にいた東京守備陣はいともたやすくDFラインの裏を取られ、あっという間にシュートを決められ同点。放り込んできたロングボール1本で、前を向く5人対後ろ向きに走るDF1人という局面を簡単に作られてしまっては防ぎようがなく、応援席も呆然と立ちすくむしかありませんでした。

同点にされても下を向かず、落ち着いて再び反撃に出た東京。ホームで何としても勝つ!という気迫を見せる中、失点からわずか3分後の83分でした。途中出場の長谷川が石川とのワンツーで中央を突破すると、ギリギリまで相手守備陣を引きつけて左サイドに飛び出した途中出場の羽生にパス。羽生が中央に折り返すと走り込んだ梶山が右足アウトにかけて鮮やかなシュート。ゴール右隅を狙ったボールはそのままゴールネットを揺らし、再び2-1と勝ち越しに成功。勝利への執念は実を結んだかに見えました。

しかし、残念ながらここからがまたまずかった。ボールをキープしながらも何か急に受け身に回ったような、気の緩みが見え隠れする88分。右サイドからロングボールを放り込まれると、またもあっさり最終ラインの裏へと蔚山FWのマラニョンに抜けられてしまいます。あらら、まさかまた?と呆然と見送る状況の中、最後の砦である権田の神セーブに期待を寄せましたが、無情にも難なくゴールを決められてまたも2-2の同点。試合は同点のまま失望のホイッスルを聞くことに…。

ゲームを支配している時間は東京の方が長かったはず。しかし、優位に進めながらも最後の詰めで脆さを克服できなかった東京。一方、わずかなスキを逃さず、少ない手数でいとも簡単に2ゴールを奪った蔚山。スコアは同点だし、内容を見れば東京の方が持ち味を出せていたはずなのに、試合後に残ったのは完全に負け試合の後味。DFラインの緩みからたやすく背後を奪われてしまった危機管理の甘さが致命傷となって勝ち点3を逃しました。

チーム成長の糧となる授業料というには余りにも高すぎる代償を払った東京ですが、3月3日から18日間で5試合という過密日程のせいか動きの質は明らかに落ちていたこともあり、最後は踏ん張りきれませんでしたね。ただ、悪いことばかりではありませんでしたよ。先制ゴールを決めたSB徳永はここ1〜2年で物凄くシュートの意識が高くなっていて、大事な試合で見事なゴールを決めてくれたし、復活したヨネも今後は出場時間を延ばしながら、少しずつコンディションを戻していってくれるでしょう。

新シーズンが始まって5試合を消化し、3勝1敗1分けならシーズン序盤としては上々のスタート。ここ2年と比べ、今年の東京は早い段階で縦に効果的なパスが入るようになったのが最大の変化ではないでしょうか。J2に陥落した2年前にはパスが繋がっても横パスオンリーで縦への意識が弱かったですし、先に点を取っていても追いつかれると途端に委縮してしまうところがありましたが、今年はだいぶ変わりました。

失点してもすぐさま取り返しに出て、実際に点を取ってしまうあたりも今期の成長の跡だと思いますし、公式戦5試合を戦っていまだに無得点試合が1度もないなど、攻撃に関しては期待通りの得点力UPに結びついています。新加入の長谷川がチーム最多の3得点、石川が2点でルーカス、梶山、谷澤、徳永が1点ずつとどこからでも満遍なく得点を奪えるあたりはこれまで通り強みだし、この日の2点目の崩しなどは本当に質の高い美しいゴールでした。

反面、守備に関してはより脆さが目立ち、5試合で6失点という数字以上に危うい場面も増加。対戦相手がJ1勢になることや超攻撃型の監督を選んだことで失点が増えるのは覚悟の上ですが、タイトルを狙うにはさらに多くの得点を奪う圧倒的な破壊力が必要かも。過去のシーズンを見ると2-0や2-1での勝利が多かった東京ですから、今後は勝ち点を上積みする為にも3点以上、4-2とか5-3で勝つ試合を増やしていく必要がありそうです。

応援しているサポーターも失点に怒るより、点を取られることを前提として失点に慣れていかないと、見るたびに血圧が上がってしまいそう(笑)。その点で非常に参考になるのはガンバ大阪で、初のリーグ優勝を果たした05年以降の7年間でガンバは優勝1回2位が1回3位が4回8位が1回という立派な成績を残していますが、彼らはリーグ戦34試合で平均69.1得点の47.3失点を記録しています。

超攻撃型サッカーで優勝争いに加わろうと思ったら、J1での11シーズンで平均45.8得点の東京は今までの1.5倍以上、年間70得点くらいは取る必要があるでしょうね。これが本当に実現したら超楽しいのは間違いないって!頼むよ!ガンバレ〜!




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
2点取られても3点取って勝つ! ぼくのすきなサッカーです。いろんな人が得点するのはいいよね。スタメンはおろかベンチ入りメンバーさえほぼ当日決まってるらしいチーム編成がたまらなくステキ。いい緊張感で切磋琢磨。
ぼくんち杉並区†
2012/03/23 20:36
ぼくんち杉並区さんこんばんは!コメントありがとうございます!
>いろんな人が得点するのはいいよね。
おっしゃる通り、一人のストライカーに頼るチームと違い、どこからでも点が取れるというのは相手もマークしづらいはずですから、傑出した点取り屋がいないチームの弱点を逆に長所に変えたのが素晴らしいですね。1-0より3-2で勝ちたいというのは東京サポの多くが共感するんじゃないかと思います(*^^)

そして今日も勝ちました。これで開幕3連勝と勢いは続いてますね。次週は長谷川が出場停止になりますが、良い休養になるでしょう。ヨネも羽生もいるから戦力ダウンはないはずです。こんなに戦力補強がうまく行くなんて今年は本当に素晴らしい!
マチベー
2012/03/24 23:12
こんばんは。
蔚山現代は、ウルサンヒョンデ(又はウルサンヒュンダイ)って言うんだそうです。^^
やっと、この試合のVTR観ました。おしかったね〜。でも1位だもの。まだまだ東京は甘いけど、勉強になったということで。(*^^)v
今日は勝ったけど、梶山くんの怪我大丈夫でしょうか…
kokoro
2012/03/25 00:15
kokoroさんこんにちは!コメントありがとうございます!
>蔚山現代は、ウルサンヒョンデ(又はウルサンヒュンダイ)って言うんだそうです。^^
おー助かります。ヒュンダイは分かったんですけど、ウルサンが出てこなかったです(笑)。感謝!

ホント、惜しい試合でしたね。やっぱり疲れはかなりあったと思います。ラスト10分を切って以降は運動量もだいぶ落ちて最後は完全に受け身になってしまいました。

その代わり、神戸とのリーグ戦ではACLで自分たちがやられたのと同じことをやり返しました。カウンターからワンチャンスで決めて勝ち点3GET。こうやって苦しい状態の中でも勝ち点3を積み上げられるかで、シーズンの結果が大きく変わってきますから、その意味では開幕3連勝は出来過ぎですね。連勝の要因は梶山の好調が大きいだけに、彼にケガをされると困りますが、軽傷であることを祈りましょう!
マチベー
2012/03/25 14:30

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