くも膜下出血からの退院後18!病院のクリスマス・・・

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ちょうど去年の今頃、僕は退院を間近に控えた時期に病院でクリスマスを迎えた。

水頭症対策の手術(シャント術)も無事に成功し、少しずつ意識も記憶もハッキリしてきて、退院が現実味を帯びてきた頃のことである。
緊急入院してから約2ヶ月間、僕は音信不通になっていた。
家族は友人達の連絡先を知らないし、僕自身は病気で頭の中のデータが飛んでしまっていた為、自分で連絡をすることができずにいた。
携帯電話は家族に預けたまま、電源を入れることもなく家に置きっぱなしになっていた。
一昨年にガンで亡くなった恩師の墓参りに行く約束をしていた小学校時代の友人達は、突然にプッツリと消息が途絶えた僕に対して何かあったのかと大変に心配してくれていた。
そして、それまで下らないことでもほとんど毎日のようにメールのやりとりをしていた中学時代の友人達も、何の前触れもなく連絡が途絶えたことで、何か良からぬことがあって死んだのかとか、出家して寺にでも入って世間との関わりを一切断ち切ったのか、などと噂していたという。
そんな中、約2ヶ月ぶりにようやくメールで状況を知らせることが出来た。
まだ頭が呆けていて、携帯電話の使い方やメールの文字の打ち方が満足に思い出せず、簡単なメール一つを入力するのに1時間ぐらいかかった。
必死になっていじくり回しているうちに、なんとか使い方を思い出してきて、やっとの思いで親しい友人達に携帯メールを送ることができた。
もちろん、病院内では携帯電話の使用は禁じられている。しかしながら、監視の目を盗んで携帯を使用することぐらいは病院関係者も想定済みであろうと勝手に解釈し、同じ病室内にペースメーカーなどを使用する患者がいないことを確認した上で、消灯時刻を過ぎた夜遅くに入院を知らせるメールをこっそりと送信した。
すると、すぐに返事が返ってきた。以下は腐れ縁の友人Jからの返信の抜粋である。

>なにしてんのよ?

とりあえず明日顔出すんで詳しい話はそこで聞かせて。
面会時間って何時から?
なんか必要な物ある?エロ本とか??

さっそくその翌日、Jは女友達のYと一緒に病院に駆けつけてくれた。
写真のクリスマスプレゼントを見舞いの品として携えて・・・。

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長い入院生活で、いろんな意味で不自由しているだろうと心配し、気遣ってくれた結果がこのプレゼントに行き着いたのだそうだ。
・・・大変に有り難い気遣いであった。が、この頃の僕は言語障害の関係で言葉を話すことはおろか、読み書きも幼稚園児並みまで退化してしまっていた。簡単な4コマ漫画の内容を理解するのにもひと苦労していた時期なのである。小説を読んで理解することのは難しい時期だった。文章がもっとよく理解できる時期であれば、それなりに(本当はむしろかなり?)嬉しい差し入れであったのだが、この頃の僕にとってはある意味、宝の持ち腐れであった。入院中もなんとか必死で読んでみたが、かなりの時間をかけても内容があまり理解できずに苦労した。
もちろん、その気遣いだけは心底嬉しかったし感激した。古い友人達は本当に僕のことを心配してくれ、また僕以上に僕のことをよく分かっているようだった・・・苦笑。これらは後日、退院後に読破することとなった。

そして、もう一人の悪友、Eからはこうだ。
>なんじゃそりゃ
来てちょ、じゃねぇよ!行くけどさ、、、何があった!?病名は?謎だらけだよ、アンタは!水曜にもJと会って「最近マチベーからメール無いね」「いよいよにっちもさっちもいかなくなったんじゃねえの」「でもそれはあいつは慣れっこでしょ」「寺にでも入ったかな」「死んだかも」とか話したばっかりだよ。
明日は行けないけど、木曜に行くからそれまで生きてろよ。
みやげはエロ本だ!待ってろ!


二人とも示し合わせた訳でもないのに、全く同じ事を考えているところが笑えた。
長年、付き合っているうちに、友人同士の思考回路まで似通ってきた結果なのか、単に僕の人間性やイメージがそういう人間なだけなのかはあえて言及しないのだが。
そしてEが実際に持ってきてくれたクリスマスプレゼントが写真の品だった。

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こちらも大変に有り難~い心遣いであった。しかも気前よく4冊もいっぺんに・・・である。
大変に高価で豪華な贈り物をくれたものである。
ただ一つだけ言わせてもらうと、残念ながら僕の趣味には合わなかった!苦笑。
僕には少し内容がエグすぎた。もうちょっとソフトでグラビアっぽいキレイな写真の方が好みである。
いやそれは言うまい。こちらもやはり大変に有り難い心遣いであったことだけは確かである。
もっともその後、これらのプレゼントの置き場所に大変に困ってしまった。
入院患者の着替えや鞄を入れておくロッカーの一番下にどうにか隠した。
女性の看護婦さんや男性医師にもこんなものを見られたら非常に気まずい。治療中にベッドの上にこんなものが置いてあったら何を言われるか分からないし、そもそも家族に見つかったら言い訳できない。
男というものは、というか、少なくとも僕の場合は、いくつになっても親兄弟にはこういったものを見られたくないし、こんなものを持っていることを知られたくないのである。友人達は「隠しておいたところで、もうとっくにバレてるよ」と言うが、それはそれ、あくまで暗黙の了解としておきたい。

そしてさらにJの妻からはこんな贈り物が届いた。

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この薄気味悪い・・・じゃなくて、気持ち悪い・・・でもなくて、大変に愛くるしい人形!?は、Eの妻→jの妻→僕 へとたらい回しにされた?という品物である。
彼らは旅先からのお土産に人形をプレゼントしあうという嫌がらせ?じゃなくて対決をしているようで、その薄気味悪い愛らしい人形がここぞとばかりに、僕のところへとやってきた。これもまた、大変に迷惑じゃなくて有り難い心遣いである。この人形に添えられていたメッセージカードに書いてあるハートマークを見て、欲求不満を募らせていた女性ナースが色めき立ったことは、今にして思えば入院生活の微笑ましい一場面であった。
その他、見舞いに足を運んでくれた友人達みんなにも、同じように感謝の想いを抱いている。持つべきものは友達だということを強く実感した入院生活終盤戦であった。
・・・19へ続く

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この記事へのコメント

らび
2005年12月26日 23:43
この文章を読み、あらためて、先日の看護師さんのブログ紹介で「ただし男性」と付けなかったことを反省しています。(笑いをこらえつつ)
まあそれは置いといて、約束をしていた面子では「何か怪しげなバイトに手を出して消息を絶ったんじゃないか」説が有力で大変に心配しました。
昨年末の同窓会ではマチベーさん退院の知らせが一番印象的なニュースでしたね。でもその時点でも「え?骨折でもしたの?」という人もいたくらいでしたな。一年前ですなぁ。
川崎部長妻
2005年12月27日 08:38
健康部長、Eの妻です。らびさん!久しぶりです。高校一緒の私、分かるよね。元気ですか。超会いたい。
 旦那の見舞い品…、初めて見ました。あんなモノ買ってたのね。はあ。私は冬休み出勤で子どもたちもいなく、職場よりのんびりまちべーさんのページを見てたら教育現場にふさわしくない卑猥な写真と懐かしい人形の写真にびっくり!!J子さんはいらないモノをお見舞いに持ってったんだわ。もっともっと贈らなくちゃ。何はともあれ、懐かしく振り返れるほど回復したことが何より。遺品にあんなモノたちが混じってたらきっついもんね。
らび
2005年12月27日 20:18
ご無沙汰してます部長妻様。部長E君の奥さんは同じ高校の人だとマチベーさんから最初に聞いたときはびっくりしました。部長E君は幸せですね。私のメールアドレスはマチベーさんから聞き出してください。マチベーさん、よろしくv
こうして笑って話せることを心底ありがたいと思います。やはり恩師が若くして亡くなられただけにショックでしたからね。
E
2005年12月27日 23:05
こら!載せるな!こんな写真。

一応言い訳させていただくと、全部ビニ本(死語?)だったんで中身までは確認してなかったんだよね。

病院に行く途中、渋谷のエロ本屋に朝10時に駆け込みました。
そんな時間に客は当然一人もいない。
朝っぱらからエロ本を買うヤツはいねえか。
がらんとした店内で一人であれこれ選んでる俺は、客観的に見てかなりキテるヤツではなかったかと、、、。
まあ、友情のためさ。後悔してないぜ。

でも、けっこう高かったんだぜ。
4冊で5.000円ぐらいしたと思うよ。


死ぬまで使え!!

2005年12月28日 00:21
なるほど。。。。
言語障害に効いたのかも?
結果往来ですか^^;
記念に持っているマチベーさんが可愛い。
2005年12月28日 01:23
こんばんは。
こういうリハビリもあったんですね~なるほど。
Eさんのコメントにステキな愛情・・・いえ、友情を感じます。
j
2005年12月28日 17:45
ほんとは女医か看護婦系がよいかなと思ったんだけどね。
見つけられず、残念。
リハビリとしてちゃんと音読しとかんと。
2005年12月29日 08:31
マチベーさんの最後の「持つべきものは友」につきますねw
そして記念にきちんと保管しているとは・・・汗
看護婦さんが本を朗読してくれたら一番よかったんですけどね(?)
マチベー
2005年12月29日 17:21
らびさんこんにちは!返事遅くなってすいません!汗。
男性ではあっても病院関係の方をご紹介下さってありがとうございます!
確かにあの時期は怪しげなバイトに手を出す可能性もありましたからね~。変なバイトに手を出してコワい人に消されなくて良かったです!苦笑。
マチベー
2005年12月29日 17:25
部長妻さんこんにちは!
ダンナ様に無駄遣いをさせてしまって本当に申し訳ありません!笑。
このお礼は出世払いということで・・・笑。
>もっともっと贈らなくちゃ!
おーおそろしや。また僕の方に回ってきちゃうのがコワいっす!汗。
マチベー
2005年12月29日 17:28
らびさん再びありがとです!
確かに承りました。後日、部長妻さんには連絡を入れておきます!
いや皆さんには本当にご心配をおかけしました。お陰で今はこんなことまでネタにするぐらい元気になりましたよ!
マチベー
2005年12月29日 17:32
川崎部部長Eさんこんにちは!
退院1周年を記念してとうとう使ってしまいましたよ!笑。
いや本当にこんな高価な贈り物を頂いて申し訳ないです!もし自分で買うとしたら、きっともっと安いヤツで満足してしまう?と思いますから!そんな思いまでして購入してきてくれて本当にありがとう!笑。
>死ぬまで使え!!
え?そろそろ古本屋に持っていって、新しいのと取り替えようかと思案していたんですが何か?笑。
マチベー
2005年12月29日 17:35
マコロンさんこんにちは!
いや大変お恥ずかしい限りで!声に出して読むことはありませんでしたが、入院中は一生懸命?読ませて頂きましたよ!笑。
お陰で?今では小説だって読むことが出来るまでに回復しました。本当に友人達には感謝しないといけませんね!笑。
マチベー
2005年12月29日 17:40
エビさんこんにちは!
>こういうリハビリもあったんですね~なるほど。
きっと男性諸君には効果てき面!?のリハビリではないかと思います!爆。
食欲・性欲・睡眠欲の3つの欲望は、人間が生きる上での基本ですからね。この3つこそが生命力の強さなのかも!?
いや本当に友人達の心遣いにはいくら感謝しても足りないぐらいです!笑。
マチベー
2005年12月29日 17:45
jさんこんにちは!
無断でこっそりと公開させて頂きました!お人形をくれたじん子さんにもよーくお礼を申し上げたいと思います!笑。
>ほんとは女医か看護婦系がよいかなと思ったんだけどね。
なんだったら女医か看護婦系の男性向け写真雑誌でもお待ちしております!笑。
>リハビリとしてちゃんと音読しとかんと。
いや確かに音読は脳の前頭葉の発達に非常にいいらしいと先日の新聞にも書いてありました。けどさすがにエロ小説の音読はちょっと問題がありません?笑。
マチベー
2005年12月29日 17:51
コジーンさんこんにちは!
いや本当に友達は有り難いですよ。バイオリズムのいい時に寄ってくる友人は悪くなればすぐに消えていなくなりますが、ここに登場するような不遇の時期を支えてくれる友人こそ、本当に貴重な存在ですね。
>看護婦さんが本を朗読してくれたら一番よかったんですけどね(?)
朗読ついでにもうちょっと○○○○してくれたら、モアベターでした!爆←18禁。
2006年01月08日 18:15
年末にコメントしようかどうか迷っているうちに年を越してしまいました。(写真に圧倒されて)
2004年12月1日~私も入院していたんですよ。でも、マチベーさんのように命に関わるような病気ではなく、先天的にあったメッケル憩室(小腸の内側から外側にポケット状に袋が出来る)に、数週間前に健康診断で飲んだバリュウムが出きらずに詰まって腸が炎症を起こしての入院です・・・笑ってください!
マチベー
2006年01月08日 22:16
みょうがの芯さんこんばんわ!
えぇ!?バリウムが出きらずに詰まって!?そりゃ命には関わらないかもしれませんが、苦しそうな話じゃないですか!大丈夫だったんですか?
でもこうして自虐ネタ?にできるなら良かったですよ。世の中には知らない病気や意外な病気が沢山あるんですよね~。
2006年01月09日 13:55
ご心配ありがとうございます!
原因が分からぬまま近所の個人病院で痛み止めを貰いましたが、あまり効かず眠れぬ夜を過ごしましたよ。全く治らないので別の総合病院の医師に診て貰い「2~4週間入院、暫く絶食ね」って言われて、「クリスマスもお正月もないのかも?」と思い、抗生剤の点滴を見つめましたが、運良く10日ほどで退院しました・・・・。
この年は2月の胆嚢摘出(単脳じゃないですよ)に次ぐ2度目の入院で、周りから「またあ~」と顰蹙をかいましたが・・。
マチベーさんの闘病生活は、本当に大変だったんですね。
姑も若いときにくも膜下で倒れたそうですが、「なにも覚えていない」としか聞いていなかったので、闘病記を見て今更ながら「そうだったのか!」という感想です。
マチベーさんも1年が無事に過ぎて、少しはホッとしたところではないでしょうか?(ホッとし過ぎて暴走しないでくださいね~)
1~2週間くらいの入院でも筋力は落ちてしまうのに、心身共にのリハビリは大変だったとお察しします。
お互いに、詰ったり破れたりしないように頑張りましょう!(変な気合の入れ方ですみませんね)

マチベー
2006年01月11日 15:21
みょうがの芯さん再びありがとうございます!
病人というのは不思議なもので、原因が分からないでいる時は非常に苦痛を感じますが、病名がハッキリしたらかえって楽になるということもありますよね。
>マチベーさんも1年が無事に過ぎて、少しはホッとしたところではないでしょうか?(ホッとし過ぎて暴走しないでくださいね~)
確かにホッとして気が緩んでいるかも?それで最近食べ過ぎなのかしら・・・。
>お互いに、詰ったり破れたりしないように頑張りましょう!
えぇそうですよ!詰まったり破れたりするといいことないですからね!笑。

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